「ことばのおくりもの」 こどもに是非届けてあげたいおくりもの、それは、大人の声で届けてあげるわらべうたや絵本、昔話です。
「ことばのおくりもの」コーナー第3、4週に毎週昔話をご紹介してこられたのは、昔話研究家 小澤俊夫先生のご理解とご協力によるものです。
昔ばなし大学で語られた土地言葉の語りを収録、放送させていただいたり、全国の教え子のみなさんが再話された昔話を朗読させていただいたりしてきました。
小澤先生再話、監修の昔話は、こどもに読んであげるのにほんとにおススメです。無駄がなく、耳だけで聴く子どもに、理解しやすい文体だからです。
本来こどもの耳に理解しやすいようにシンプルでクリアな文体で語り継がれた「昔話」を、大人の生の声でこどもに伝えていく大切さを教えて下さっている小澤俊夫先生は、一昨年この番組にご出演下さいました。
今日は、200回の記念として、一昨年6月に放送したインタビューの一部をお聞きいただきました。
・こどもがなぜ昔話を良く聞くのか・・・子どもの耳で聞いてもとてもわかりやすいから
・こどもに昔話をつたえるにはどうしたらいいのか・・・是非自分の言葉で
一昨年8月に出版された岩波新書「ヨーロッパの昔話 その形と本質」(M リュティ 小澤俊夫訳)のご紹介もしました。難しそう!と思う方もいらっしゃるでしょうが、伝説とも民話とも違う「昔話」のもつ「個性」がよく理解できる、読むととても面白い一冊です。
今年88歳、お元気で、今も全国を講演して回っておられる小澤先生、そのお若さと情熱があこがれです。どうぞまだまだお元気で、これからもたくさん教えて下さい。(佐藤圭代)