申し訳ありませんが、コミュニティFMは、原則として、空中線電力を20W以下で必要な放送エリアをカバーできる必要最小限のものとするように、総務省の管轄のもと、決められてるので、出力を上げることはできません。
コミュニティFMは「市町村(政令指定都市にあっては、区とする)の一部の区域をエリアまたは近隣を含む区域のエリア」と定められています。当FM局では、飯田市1市を放送エリアとしてカバーするように設置していますが、他の地方では中継局を設置している放送局もあります。しかし、多大な費用がかかるために、申しわけありませんが、現在のところ実現が不可能です。
コミュニティFMとは市町村の一部の地域において、平成4年1月に制度化された超短波(FM)放送局です。
現存の放送局の様に特定の人たちがつくった番組では無く地域の特色を生かした番組や地域住民が参加したり番組制作に参加したりする2WAYの番組、急を要する情報を提供する事や地域に密着した情報を提供する、地域情報の発信拠点として、また地域の振興その他公共の福祉の増進に寄与する、豊かで安全な街づくりに貢献できる「地域のみなさんに育てて貰う」放送局となっています。
開局第1号は平成4年12月に開局した北海道函館市の「FMいるか」ですがその後全国に急速に普及が進んでいます。
コミュニティFMの一般概略は以下の通りです
・平成4年1月に制度化された放送事業。総務省管轄。
・地域密着・貢献型情報提供メディア。災害時の情報伝達手段。
・送信周波数76~90MHzの超短波帯(FM)を使用。
・送信電力(出力)は小電力で、最大20W。
コミュニティFM(正式には「コミュニティ放送」)とは、従来のFM放送よりかなり弱い20Wという小さな出力で、特定のエリア(市町村単位 の地域)向けに放送するFM放送のことです。
参考までにFM長野飯田中継局の送信出力は100W、美ヶ原送信所1KWです。
コミュニティFMは、全国で約282局が開局しています(2014年6月現在)。年ごとに開局した数の推移を見ると、1995年以前に比べて1996年以降からその数が急激に増えています。
これは1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災がきっかけで、この震災の被災者が情報源として最も頼りにしたのが情報をスピーディーに、かつ容易に送ることができる手段がラジオでした。震災直後で被災者の7割、3日後には8割の人がラジオで情報を収集していたといいます。
全国の地方自治体や商工会議所などはそのことに目を付け、ラジオの中でも従来の放送ではカバーしきれない特定地域エリア内の災害・避難情報を提供し、被害を最小限に食い止めることができるコミュニティFMに注目。そして、コミュニティFM局の準備委員会などに予算を補助するなどして開局を推進し、全国で開局が相次ぐ結果 となりました。
全国のコミュニティFM局の連絡組織であるJCBA(全国コミュニティ放送協議会)によると、今後ますます増加していくことが予想されます。